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額田歴史の散歩道(額田城跡保存会員)

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2015年06月05日(金)

額田の偉人 黒沢酉蔵『草野酉蔵』

黒沢酉蔵は那珂郡額田村草野家に生まれ、世矢村の黒沢家に養子に入る。草野家は、戦国時代額田城の小野崎照通が娘が嫁いだ名家である。
少年期、水戸学の影響を私塾にはいる。後に海軍を目指すも身体検査に合格せず断念する。新聞で田中正造の鉱毒事件を知り思想にに共鳴し、秘書となる。反対派の説得に動くも誤解され逮捕される。潮田千勢子の差し入れの聖書でキリスト教に入信、弁護士の支えで釈放され、田中の資金で旧制京北中学校にて学ぶ。黒沢家の母の死亡により兄弟の生活の面倒をみるため、後に北海道に渡り、宇都宮仙太郎牧場の牧夫となる。兵役後、宇都宮牧場から独立、関東大震災の支援物資で乳製品が非課税になり自由化されると価格がたたかれたため組合をつくる。北海製酪農組合の専務となる。そのブランド名を雪印とする。株式会社設立し、雪印乳業の創始者となる。1933年酪農義塾を創立、第2代理事長となる。酪農義塾はのちに酪農短期大学となり初代理事長、園長となる。健土健民の田中の精神を受けついだ教育でもあったが雪印乳業の精神でもある。1941年酪農公社設立社長となる。翌年、北海道知事選に出馬落選。政治の世界に入り、代議士ともなる。のちに、ふるさとへの思いを馳せ、実家草野家の墓地整備の際協力し、松原の上宮寺草野家墓地に札幌市黒沢酉蔵の名が刻まれている。

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